毛の本数を増やす
毛はどのように増えていくか
左の写真のように画面に現れる本数=1cm四角の中に何本の毛が生えているか(基本は120〜150本)、その毛が手当により何本に増えたかが問題です。
まず毛が太くなります
育毛手当を続けていると、まず変化するのは「毛のコシ」で、よく立ち上がるようになります。
そして次に、生えている毛の伸びが違ってきます。次に生えてくる毛の太さも太くなるので、全体のボリュームは増えていきます。
しかし残念ながら、手当法や育毛剤の効果は、「ここまで」というのが多く、それ以上は期待できない手当・育毛剤が多いことを知っておいてください。
しばらくは進展が見られません。むしろ波があります
ボリュームが増えてから「毛が増える」までは相当の開きがあります。ここで辛抱しきれなくてあきらめてしまう人がたくさんいます。
また「育毛のなれ」や男性型脱毛症特有の「波」を、手当をしているのに進行したと早とちりして、その手当をやめてしまう人も多いようです。
育毛には手当をしていても一時的に進行したりする「波」があります。だからあきらめずに辛抱強く手当を続けましょう。
やがて本数が増えていきます
難しいですが、やはり「毛の本数が増える手当」を行いたいし、「本数の増える機能をもつ育毛剤」を使いたいのです。
毛の本数を増やすことができる育毛剤は、処方設計者の才能と商品の成分予算枠が関係してきます。
つまり、処方設計者がそこまで考えられる知識と経験を持っているか、効果のある成分が効くだけの分量を配合できる予算があるかどうかにかかっています。安い価格の商品では、効果の高い成分は配合できないですし、できても微量です。
新しい機能を持つ育毛剤
薄毛の原因が変化して、新しい症状が多くなっている現在、新しい機能と特化した機能を持つ育毛剤が望まれています。
現場で実践している当事者として、「効く育毛剤が欲しい」というのが切実な問題なのです。
当方でも、現在は8種類の育毛剤と6種類の頭皮ローションを使い分けていますが、こうした、手当を細分化する方法でないと、現代の複雑な薄毛はなかなか改善しないし、毛の本数を増やすことはできません。
薄毛の段階的改善
1.いままでの悪化した環境を整備
頭皮や毛穴の中には、界面活性剤や古い皮脂、汚れなどの残留物がいっぱいです。それらを早く排出させていく掃除の段階です。重症なら2ヶ月ほどかかります。
2.弱った頭皮を回復させていく
弱った頭皮や毛穴を休ませて、保護・補修して回復させていく、頭皮の回復段階です。年齢、体質、ダメージ度、今までの手当により、大きな差が出ます。
3.進行にブレーキをかける
頭皮や毛穴の動きが回復することで、固着力も回復して抜け毛にブレーキが掛かります。やっと育毛の基礎が出来上がる段階です。
4.やっと進行が止まる
弱り衰えていた頭皮や毛穴の組織が回復してきて、薄毛の進行が止まり安定してきます。ここから本格的な育毛段階となります。
5.生えてくる毛を太く、寿命の長い物にする
頭皮や毛穴が回復することで、生えてくる毛がいままでの毛より太く、寿命も長い毛になっていきます。見た目にも、はっきりとボリュームなどが違って見える段階です。
とくに男性型脱毛症は「波」があり、手当をしていても進行することがありますが、手当を続けていると波は小さくなります。また、ホルモンバランス、ストレス度により差が出ます。
6.毛の本数を増やす
毛の本数が増えていくのは、一番最後になります。休止期、退行期の毛が減少して、毛の本数が増えます。こうなれば安定して増えていきます。
育毛で大切なこと
育毛は「消去法」です。
最低でも6つ以上ある原因をいくつ消去(改善)できるかで、効果に差がでます。
育毛は「足し算」です。
症状や体質により、手当品を足していき、改善することが効果に繋がります。
育毛は「根気」です。
いろいろな知識や情報が入ってくると、「いまやっている手当」や商品に疑問を持つようになります。でも、どんなものでもそんなに短期間で効くはずはありません。根気よく手当を続けなければいけません。
育毛は「理論より実践」です。
育毛や商品の知識をいくら集めても、効果に差は出ませんし有利にはなりません。理論より「毛を増やす実践」が必要です。
後遺症に注意してください。
いままでの手当法や使っていた商品により、後遺症が大きいことがあります。 皮脂をたくさん取る施術をある期間行っていた人は、皮脂腺が肥大しており、なかなか元には戻りません。これは、毛穴が開きすぎて弱っている状態で、酷い場合は今後の育毛に大きな影響(予後不良)がでてくるので、回復が遅くなることを覚悟しなければいけません。
また、頭皮を回復させないで、ミノキシジルや育毛剤を使っても、かぶれたり、うぶ毛しか生えてこないことが多く、生えてきたうぶ毛は硬毛には育ちません。細胞は「危機状態」を記憶し、伝達していきます。だから手当をしたからといって、すぐには環境は変わらないのです。男性型脱毛症はいったん発症すると、それを止めるのに長い時間と労力を要し、回復させるにはもっと長い時間がかかります。
なので男性型脱毛症は、できるだけ早い時期から育毛手当をすること、予防することが要求されます。とくに、ひたいの後退部位の育毛手当は、頭頂部よりも3倍の時間が必要な上、手当法や使い方も特別の措置が必要なのです。薄毛の予防・育毛手当はいち早く本格的にしなければなりません。
当方では育毛を成功させるために、丁寧なカウンセリングを行い、正しいシャンプー法・育毛剤の使い方、効果を高める商品の使い方を詳しく指導しています。