白髪のこともっと知りましょう
「白髪になるのは遺伝だからしかたがない・・・」とか、「若いうちは気にしなくても大丈夫」なんて、勝手に決めつけてはいませんか?
実は10代や20代の若者でも、突然白髪が目立ち始めることがあります。白髪が気になり始める前に、白髪についての正しい知識を身につけておきましょう。
Q.何故髪の毛が白くなるの?
A.私たちの髪の毛は、もともと色がついていない白色で生まれます。そして髪が頭皮内で成長していく過程で、メラニン色素が取り込まれ、髪に色がつきます。メラニン色素の量が多ければ髪の毛の色は黒になり、少なければ茶色になります。そのメラニン色素をつくるのが、メラノサイト(色素細胞)です。
このメラノサイトが何らかの要因で色素代謝が悪くなり、数が減ったり、その機能が低下すると色素がつくれなくなって、白髪になります。
また、色素をつくるときに欠かせない、アミノ酸の一種であるチロシンは、チロシナーゼによって酸化され、メラニンに変換されますが、チロシナーゼという酵素は老化すると減少しやすいため、加齢とともに白髪が増える原因になります。
白髪は抜くと増えるの?
白髪は抜いても増えることはありません。白髪を抜いた毛穴から生える毛は、やはり白髪です。
一般に白髪を抜く時は、白髪が気になっている時なので、加齢による白髪が始まりだした時期と考えられます。だから抜くと増えたように感じるのです。
同じ白髪の毛乳頭からは白髪しか生えませんが、内側より毛乳頭を活性化すれば次に生えてくるのが黒髪になります。
上の写真は、毛乳頭が活性化され、黒髪も太毛化してコシとボリューム感がでてきました。また、体内年齢も9歳若返りました。
白髪になるのはなんのせい?
遺伝との因果関係は、まだ解明されていません。
白髪化の時期には個人差があり、遺伝の影響を強く受けていると言われていますが、実はほかにも様々な要因があると考えられています。
加齢
からだの老化によって、メラノサイトの減少や機能の低下が起こります。
ストレス
過度の人間関係、勉強、ゲーム、刺激映像、ストレスは自律神経、内分泌ホロモン系、免疫系に悪影響を与え、毛根にダメージを与えます。
ダイエット
無理なダイエットは髪の栄養素を不足させます。
突然の白髪は要注意!
白髪化の時期には個人差があり、遺伝の影響を強く受けていると言われていますが、実はほかにも様々な要因があると考えられています。
甲状腺疾患
甲状腺におけるホルモンの産生、分泌に異常が起こる病気。
尋常性白斑
白なまず。皮膚の色素の一部が脱色するため、その部分の髪が白くなってしまう。
フォークト・小柳・原田病
血液中のリンパ球が、自分の目のぶどう膜や皮膚、髪の色素細胞を破壊する病気。
バルジ(毛隆起)は毛の成長に関する幹細胞の集まったところで、この幹細胞(バルジ細胞)が毛球に移動し、毛乳頭の基部に達してから毛母細胞を形成し、分裂、増殖、角化して毛がつくられます。
以前は毛母細胞が新しい毛周期をつくる元になる細胞と考えられていましたが、現在は、バルジの外毛根鞘にある未分化な細胞が、毛包をつくる元になる細胞(幹細胞)と考えられています。
この幹細胞が、毛周期ごとに毛包の深部に降りてきますが、その際、バルジのすぐ下(サブバルジ)にあるメラノサイト(色素細胞)の幹細胞も、毛包の深部に移動して新しいメラノサイトとなり、毛母細胞にメラニン色素を供給します。
髪の色とメラニン色素
ユーメラニンという褐色ないし、黒色の色素の量尾が、
毛の中に多ければ多いほど黒色が濃くなり、その量が
減るにつれ褐色から茶色になります。これは、金色ないし赤褐色の色素によるものです。
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