頭皮の状態を知る
頭皮の状態を調べることによって、どのような育毛手当をしていけばよいかがわかります。
頭皮の状態によっては育毛剤をつけても効果が出ない場合もあるので、毛を増やしたいならまずは頭皮をチェックしましょう。
頭皮の色・炎症・皮脂の量・フケの量・吹き出物・弾力・固さ等を詳しくチェックすることにより、正しい育毛手当法を見つけられます。
吹き出物と炎症
吹き出物があり、炎症が慢性化している頭皮です。症状が混在しているこのような頭皮は、細く弱々しい毛しか育てられないので、まず頭皮を正常に回復させる必要があります。
頭皮が弱っているのに、ミノキシジルなどの強い育毛剤を使うと、かぶれたり悪化します。また、使用を続けていると皮が防御制をつくり、育毛剤などが効かなくなることもあるので要注意です。
脂漏性湿疹と炎症
皮脂が多く、吹き出物があり、炎症状態にありますが、このような頭皮の原因は体質的な要因が強いです。しかし「過剰な育毛手当」によることも多いので、今おこなっている手当を再構築する必要があります。
皮脂が多いとか毛穴が詰まっているといって洗いすぎたりしないこと。頭皮はますます異常になります。また、頭皮が弱って常在菌の異常繁殖をしていることもあるので、よく調べてから手当を組み立てましょう。
炎症と頭皮の老化
頭皮がピンクに近い色になっており、酸欠状態や年齢以上に老化している信号と考えて手当をしましょう。
また、網の目状の慢性的な弱い炎症が見られることも多く、こうした頭皮には育毛剤による「攻撃的な手当」ではなく、保護と休養をかねた育毛メニューが必要になります。
虚血と酸欠と硬化
頭皮は白く健康に見えますが、「白」でも「健康な白」と「灰色がかった白」、「ツヤのない白」などいろいろあります。
このタイプは抜け毛が少なく、進行もゆっくりですが、改善もゆっくりなので、あせらないで根気よく手当を続けることが必要です。
虚血の原因が「血」によるものか「気」に主原因があるかを調べてから手当を組み立てましょう。
うっ血タイプ
頭頂部はある程度進行するまで気がつかない場合が多いです。でも、朝の整髪前に側頭部と頭頂部の毛の色を比較してみると、微妙に色が違っています。
これは頭皮が弱ってきている信号と受け取ってください。
また、毛穴の内部では薄毛がさらに進行しています。男性型脱毛症は「毛の色や太さが違ってきた時点」で予防しなくてはいけません。
左の写真のケースは、頭皮に古い血がうっ血して滞り、びまん状態に薄くなっていくケースです。
頭皮の状態を考えずに、過剰な手当や間違った手当をしても、細胞はそれを「攻撃」とみなし、その手当に対する防御膜を形成していき、それが続けば頭皮に「後遺症」が残ることになります。
「後遺症」があると、別の新しい手当を受け付けにくい頭皮になってしまいます。
また、「後遺症」は解決されるまで長い時間がかかってしまいます。
薄毛を改善するには、頭皮の状態を詳しくチェックして、初めから正しい育毛手当を行うことが大事です。