男性型薄毛と女性の薄毛
女性の薄毛は急増していますが、男性の薄毛とは「原因となる組み合わせ」が違うのを知らずに、
男性と同じような手当をして悪化させている方が多いようです。
女性の体はデリケートなので、薄毛の原因も複雑多岐に渡っています。
一番恐いのは「薄毛だから」と男性と同じ手当をすることです。
「せっかく手当をしているのに効果が出ない、悪化している」という女性の多くは、手当の方向を間違えています。
女性の薄毛は手当の方向さえ間違わなければ、男性よりずっと改善率は高いのです。
だから一人で手当をしないで、まず薄毛の原因を突き止めることから始めましょう。
薄毛の原因は1つではなく最低でも6つ以上が複雑に絡み合って発症し進行しているので、それらの原因を突き止め、
きちんと手当をすれば、薄毛は改善していきます。
女性の脱毛の主な原因
カラー・パーマ液による頭皮の損傷 酸化染毛剤、パーマ液による頭皮の接触皮膚炎、アナフィラキシーショックによる脱毛。
環境的な要因 職場、家庭での人間関係、空調による頭皮のバリア機能の低下。
女性の男性ホルモンによる影響 男性ホルモンの影響で頭頂部周辺の髪が細く、短くなり、薄毛になります。
タバコ・食事・ダイエットの影響 鉄欠乏症貧血、亜鉛欠乏症、栄養障害が原因で起こります。
病気による脱毛 甲状腺疾患、内臓疾患、膠原病、糖尿病、高熱などの影響。
不適切なヘアケアによる脱毛 色々な宣伝広告を見て購入した商品による毛髪トラブルが原因の脱毛。
女性の薄毛の種類
血の滞りが原因の薄毛
血が少ない、血の少ない部位がある、血流の抑制、血に勢いがない、血管が収縮しやすいといった、
薄毛になっている部位に十分な血流がないのが原因の薄毛です。
これらの原因は多く複雑なので、本人の体質や体の中の状態も参考にした総合的な組み立てが必要になります。
頭皮が痩せて、代謝機能が低下しており、緊張して血流が悪くなっていることもあるので、
気・血・水のバランスを整え活性化していく「気・血・水のマッサージ」を手当に加えることで早く良くなっていきます。
ホルモン、内分泌、更年期、自律神経系
男性ホルモンと女性ホルモンのバランスで保たれていた機能が、一方が亢進したり不足したりすることでバランスが変わり、
体の恒常を保つことが困難になり混乱します。
そのため女性にも「弱い男性型脱毛」が起こるし、皮脂が多くなったりして毛の老化が進行します。
通常のケースでは外からの手当だけでも改善は可能ですが、
その他の原因も複合して起こっている場合は内服が必要になります。
更年期から閉経期におこる薄毛、成人女性でホルモンバランスが崩れたときに起こる薄毛など、
原因は様々で複雑なので、自己流の手当はしないで、最初だけでもカウンセラーの各チェックやテスト施術、
アドバイスをもらい、カウンセラーに経過を見てもらいながら家庭での手当を続けてください。
冷えが原因で起こる諸症状の薄毛
体が冷えることで内分泌(各種ホルモン)や自律神経系も乱れるし、
酵素反応や代謝機能も低下して細胞分裂にも影響が出ます。
また栄養と酸素を運ぶ血液や老廃物を処理するリンパ系にも影響が出て、毛を作り育てる機能が低下していきます。
薄毛の進行は緩やかですが、治り方も緩やかなので、手当を習慣化して根気よく続けることが成功の秘訣です。
体温を上げ代謝をよくして酵素活性を高め、気・血・水マッサージでバランスをよくするとともに、
外からの手当を平行して行うほうが髪だけでなく体や心の健康を保てます。
ストレス、気の滞りが原因の薄毛
ストレスで薄毛になるのではありません。
ストレスが血管を収縮させ、血流を抑制し、体や頭皮を緊張させ、細胞分裂数を低下させたりして、
毛を作り育てる余裕がなくなるため毛が細くなったり、毛の寿命も短くなっていきます。
ストレスを強く受ける体質や環境にいる場合、ストレスに強くなるアミノ酸の補給や緊張の緩和、
気・血・水の乱れを整える頭皮マッサージを心がけましょう。
ストレスが髪に影響している度合いは抜け毛を調べることでわかるので、それを元に手当を組み立て実行するのが良いでしょう。
思わぬ病気が潜んでいることも
抜け毛や頭皮の汚れを不健康な状態で放置しておくと、頭皮の炎症や深刻な脱毛などに繋がりかねません。
また女性の脱毛には思わぬ病気が潜んでいることもあるので、適切な髪と頭皮のケア方法が必要です。
男性化した女性の薄毛
若い女性の男性化
・皮脂が多くなる。頭皮がべたつく。
・頭皮が赤っぽくなる。吹き出物が出やすい。
・抜け毛が多くなる。(短い毛がよく抜ける)
・毛の寿命が短くなる速度が速い。
・毛穴の中が荒れている。フケが多い。
生活様式の変化、食事の傾向、ストレス、女性の仕事にパソコンが入ってきたこと、
男性と一緒の仕事などいろいろな要因から女性の男性化(男性的な思考や行動)による薄毛が急増しています。
男性型といわれて「男性と同じ手当」をしていると、悪化させたり進行を早めるので要注意です。
女性の薄毛を改善するには、やはり「女性の手当て」をしなければよくなりません。
更年期前後、出産の予後不良による薄毛
統計的には閉経の年齢は51才です。(早い人では30代の後半から)
そして、その前後5年、つまり45〜55才くらいが更年期で、ホルモンバランスや体の中の仕組みが変化する年代といえ、
そのころの薄毛は手当法を替えていくべきです。
閉経は早い人なら35才くらいからおこり、やはり更年期に特有の症状が現れてきます。
男性ホルモンと女性ホルモンの比率が変わることで、男性型脱毛症と同じような薄毛の症状を示す人が多くなりました。
ここで男性型脱毛症と同じ手当をして悪化させてしまう女性が増えています。
だから女性の場合は、女性特有の育毛手当をして、頭皮回復をきちんとすれば、毛は太くなるしボリュームも回復していきます。
ストレス、神経系の乱れによる薄毛
女性の男性化による薄毛でも、原因によりいろいろなタイプがあります。
気虚、気落ち、気の亢進、イライラ、自律神経失調など原因により薄くなる部位や進行状態が違います。
とくにストレスや神経系の薄毛は、カウンセリングが必要で「自分の薄毛の原因」を理解してから手当てをしないと、
こじらせたり悪化させてしまいます。
手当てをしてもよくならないという薄毛は、このタイプを疑い、手当てを組み立てましょう。