育毛には指定成分、保存剤の入っていない
シャンプーの方が良いのですか?
A.指定成分とは「この成分でアレルギーをおこす人がいる」ということで表示義務がある成分ですが、今は全成分表示になりました。メーカーの立場として考えたとき、自社商品を使って、かぶれたり、訴訟になるとたいへんなので、そんな成分を不用意に使うメーカーなんてありません。どんなに小さなメーカーでも、商品には最善の方法をとっていますのでご安心ください。
アレルギーをおこす人には合わないだけで、これが配合されているから薄毛に影響するなんてことはありません。また指定成分をカットしたから「毛が生える」ということもありません。
ほとんどは「人の恐怖心」をあおって、「指定成分は悪い、うちの商品は入っていないので安全」という販売法です。
とくに「パラベン」などの保存剤すら配合していない商品は危険性もあります。シャンプーはポンプを押すたびに空気が容器内へ入っていき、それにともない空気中の雑菌も入り込みます。保存剤が配合されていないシャンプーはそうした雑菌の繁殖を止められないからです。無菌状態で商品を作ることは可能ですが、無菌状態で使うことは不可能です。
また、指定成分を配合しない処方の組み合わせは、無理があり内容的にも優れているとはいえませんし、技術的に難しいことはなくどのメーカーでも製造は可能です。しかし、多くのメーカーがきちんと保存剤を入れているのは、そのほうが安全性が高いからです。逆に保存剤を入れないほうが、安く商品を作れます。
このような迷信やこじつけ理論に惑わされず、また怖がらずに使ってください。 シャンプーは目的別で選ぶべきで指定成分など育毛とは何の関係もありません。
Q.石鹸シャンプーは育毛に良いのですか?
A.石鹸シャンプーには他のシャンプーにない特性がありますが、次のようなウィークポイントもあります。
金属石鹸を取り去るため、頭皮に付着してしまうリンスやトリートメントが必要になり、リンスやトリートメントを使わないほうがいい弱った頭皮や育毛には不向きといえます。 また遊離アルカリなどの問題で頭皮や髪がバシバシになることもあり、やはり弱った頭皮や傷んだ髪には不向きです。
よく界面活性剤の害を訴えて「石鹸シャンプーは界面活性剤を使っていないから」と売り込むケースがありますが、昔は石鹸液を殺菌剤として使っていたくらい細胞を攻撃する作用を持っています。
石鹸シャンプーは「洗い方」が難しく、後の処理も大変なので育毛にはあまりおすすめはできません。
Q.育毛のために植物性のシャンプーを使っているのですが
A.植物→漢方薬→天然→「作用が穏やか」、という連想から生み出される錯覚です。
自然の成分には「作用と副作用」の両方が含まれており、また変質しやすいのでそれらを防ぐために加工されており、「植物性だから安全」とはいえません。
それに配合パーセントの問題もあり100%全部植物起源なのか、それともある程度配合されているだけかは分からないはずです。
たとえば石鹸の原料に植物性の油脂を100%使っていても、それを鹸化するためにアルカリ剤などを使っていれば遊離アルカリの影響があるのですが、メーカーは100%植物性の石鹸として宣伝しています。石油系だから危ない、植物性だから安全などと単純に考えない方がいいようです。目的にあった商品を選んでください。
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