抜け毛と皮脂についての質問
Q.

抜け毛は何本くらいが適正なのですか?


A.

30本〜70本くらいで年齢、季節などで違い、また個体差も大きいので、 大切なのは「どんな毛が抜けているか」ということと、「抜けただけ生えてくる頭皮か」どうかです。

抜け毛の種類ですが、毛根にしっぽがあるような広汎性脱毛が多いようなら、毛穴の内部が角化して、 固着力が低下している証拠で、短小毛が多いときは、抜け毛の本数が少なくても進行しているので、早急に本格的な手当が必要です。

抜け毛の本数は「ある程度の目安」で、個人により20本しか抜けなくても心配な状態もあるし、 70本くらい抜けてもそれほど心配する必要がないこともあります。

・抜け毛の数がいちばん多かったのは、いつ頃か。
・多かった時期の抜け毛の本数
・どのような抜け毛が目立つか
・シャンプー時、ブラシの使用時、枕。抜け毛が多いのはいつか
・頭皮の状態


これらと一緒に抜け毛を検討する必要があります。


Q.

皮脂が多いのですが、改善する方法は?


A.

薄毛の改善のために皮脂を取る育毛法は間違いです。 これを信じて多くの人が脱脂力の強いシャンプーや頭皮クレンジングなどを使ったり、 1日に2度シャンプーする人もいますが、これで毛が生えてきたということはありません。

皮脂を取れば毛が生えるなら、こんなにたくさんの人が薄毛で悩まないですし、薄毛人口は増加していないはずです。 これは稲葉理論=皮脂腺学説のある部分を借用した「こじつけ理論」で、真実の稲葉学説とはかけ離れています。

皮脂の中には表皮を保護する目的や、毛の成長を助ける成分も含まれており、 それを強引に取り去ることで頭皮の防御力が低下して、シャンプーなどの界面活性剤の浸透が容易になり頭皮や毛は弱ってきます。

余分な皮脂は取ってもいいですが、必要以上に皮脂を取るのは危険です。


Q.

皮脂が多いので1日に2度シャンプーしているのに、
ますます脂ぎってくるのですが


A.

男性ホルモンの影響から皮脂の分泌は多くなりますが、むやみに分泌されているのでなく、 「皮脂表面に皮脂が不足した」という信号がでて、皮脂腺から分泌されます。

シャンプーで過剰に皮脂を取り去ると、皮脂が不足したという信号が頻繁に出され、その結果、 皮脂腺は大量の皮脂を分泌するようになり、それでも足りないと、皮脂腺を肥大させて分泌量を増やすので、 洗えば洗うほど皮脂でギラギラということになります。

対策としては「皮脂腺を刺激しない頭皮用シャンプーを使うとか、 頭皮料で皮脂腺を刺激しないで無理なく皮脂を取っていく方法があります。 これらを使えば毎日シャンプーしても、皮脂腺を刺激することがないので、頭皮はしだいにさっぱりしてきます。


Q.

女性で皮脂が多いのですが


A.

通常、女性は脂性にはならないので、食べ物の偏りや、ストレス、ホルモンバランスの異常、 胃腸障害などをまず疑ってかかることです。

つまり、男性の皮脂の多い薄毛と、女性の皮脂の多い薄毛は原因が違うということです。 育毛サロンなどで「皮脂の多い薄毛」ということで、男性と同じ育毛手当をして悪化させているケースが非常に多いので、 けっして男性と同じ育毛法や使い方をしないでください。

男性と女性は皮膚の性質も違うし、パーマやカラーなどをする関係で、 いったんこじらせるとなかなか治りにくく、悩みも深刻になるので、注意が必要です。


シャンプーについての質問
Q.

育毛には指定成分、保存剤の入っていない
シャンプーの方が良いのですか?


A.

指定成分とは「この成分でアレルギーをおこす人がいる」ということで表示義務がある成分ですが、 今は全成分表示になりました。メーカーの立場として考えたとき、自社商品を使って、かぶれたり、 訴訟になるとたいへんなので、そんな成分を不用意に使うメーカーなんてありません。 どんなに小さなメーカーでも、商品には最善の方法をとっていますのでご安心ください。

アレルギーをおこす人には合わないだけで、これが配合されているから薄毛に影響するなんてことはありません。 また指定成分をカットしたから「毛が生える」ということもありません。

ほとんどは「人の恐怖心」をあおって、「指定成分は悪い、うちの商品は入っていないので安全」という販売法です。

とくに「パラベン」などの保存剤すら配合していない商品は危険性もあります。 シャンプーはポンプを押すたびに空気が容器内へ入っていき、それにともない空気中の雑菌も入り込みます。 保存剤が配合されていないシャンプーはそうした雑菌の繁殖を止められないからです。 無菌状態で商品を作ることは可能ですが、無菌状態で使うことは不可能です。

また、指定成分を配合しない処方の組み合わせは、無理があり内容的にも優れているとはいえませんし、 技術的に難しいことはなくどのメーカーでも製造は可能です。 しかし、多くのメーカーがきちんと保存剤を入れているのは、そのほうが安全性が高いからです。 逆に保存剤を入れないほうが、安く商品を作れます。

このような迷信やこじつけ理論に惑わされず、また怖がらずに使ってください。 シャンプーは目的別で選ぶべきで指定成分など育毛とは何の関係もありません。


Q.

石鹸シャンプーは育毛に良いのですか?


A.

石鹸シャンプーには他のシャンプーにない特性がありますが、次のようなウィークポイントもあります。

金属石鹸を取り去るため、頭皮に付着してしまうリンスやトリートメントが必要になり、 リンスやトリートメントを使わないほうがいい弱った頭皮や育毛には不向きといえます。 また遊離アルカリなどの問題で頭皮や髪がバシバシになることもあり、 やはり弱った頭皮や傷んだ髪には不向きです。

よく界面活性剤の害を訴えて「石鹸シャンプーは界面活性剤を使っていないから」と売り込むケースがありますが、 昔は石鹸液を殺菌剤として使っていたくらい細胞を攻撃する作用を持っています。

石鹸シャンプーは「洗い方」が難しく、後の処理も大変なので育毛にはあまりおすすめはできません。


Q.

育毛のために植物性のシャンプーを使っているのですが


A.

植物→漢方薬→天然→「作用が穏やか」、という連想から生み出される錯覚です。

自然の成分には「作用と副作用」の両方が含まれており、また変質しやすいので それらを防ぐために加工されており、「植物性だから安全」とはいえません。 洗えば洗うほど皮脂でギラギラということになります。

それに配合パーセントの問題もあり100%全部植物起源なのか、それともある程度配合されているだけかは分からないはずです。

たとえば石鹸の原料に植物性の油脂を100%使っていても、それを鹸化するためにアルカリ剤などを使っていれば 遊離アルカリの影響があるのですが、メーカーは100%植物性の石鹸として宣伝しています。 石油系だから危ない、植物性だから安全などと単純に考えない方がいいようです。目的にあった商品を選んでください。


手当てについての質問
Q.

手当をしても抜け毛が減らないのですが?


A.

手当の方法にもよりますが慢性的な抜け毛はすぐには減らないのが普通です。 抜け毛を減らすために、そっと洗ったり、シャンプーをあれこれ替えたりしないで次のことに留意してください。

1. 今生えている毛はどうせ近々抜けていく毛なので、次の世代の毛を育てる育毛手当をする

2. 抜け毛が多くなるのは頭皮の環境が悪化しているから。抜け毛ばかり心配しないで、 まず毛穴の内部の角化や頭皮の炎症を改善していく。

3. どのような毛が抜けているかを調べる。自然脱毛ならある程度抜けてもそれほど心配はいりませんが、 毛根の先にしっぽがあったり、毛根に白いものが付着しているときは毛穴の内部の組織が 角化してもろくなっているので、毛穴の内部の角化を改善する手当てをする。 短小毛(細く、短く、弱々しい毛)が目立つようなら薄毛は相当進行しているし、進行は早いのですぐ本格的な手当をしましょう。

4. ダメージが大きいほど手当をしても抜け毛はなかなか減らず、2〜4ヶ月もかかるケースがあります。 でも、その毛が抜けて後から生えてくる毛が今までの毛より 太く寿命も長くなるような手当をすることが大切です

5. 今生えている毛はどうせ近々抜けていく毛なので、次の世代の毛を育てる育毛手当をする。
頭皮の快復度により、抜け毛を少なくするには育毛剤を使うよりも、頭皮を回復させるために頭皮料を使うほうが有効です。 頭皮料で頭皮を回復させてから育毛剤を使えば効果的です。

抜け毛がひどい場合はシャンプーを2倍に希釈して使う方法を試してみてください。 その場合は育毛剤などは使わないでしばらく休ませてください。頭皮を休ませることも育毛です。


Q.

ミノキシジル配合の製品を使っても、うぶ毛しか生えないのですが?


A.

ミノキシジルの医薬品はよく使われていますが、次のような不満がよく聞かれます。
・かぶれる、かゆみがでる。
・うぶ毛しか生えてこない、うぶ毛が育たない。
・最初は効くが、次第に効かなくなる。


まず「発毛」の意味について考えて見てください。発毛率○○%というデータは、 それがうぶ毛でも生えたら発毛というデータです。しかし、皆さんが求めているのは、 うぶ毛が生えることではなく、うぶ毛が硬毛にかわり太く寿命の長い毛がふさふさと育つことだと思います。 だから発毛率という言葉に騙されてはいけません。

また、薬を使う頭皮の状態により効果は違います。頭皮が弱っているのに、 刺激の強いミノキシジル製剤をつかってもかぶれるだけです。 また、作用しても頭皮が太い毛を育てる力がないためうぶ毛しか生えないという結果になります。

だからいきなりミノキシジル製剤を使わないで、頭皮を回復させてから使うようにすればかぶれも少なくなるし、 うぶ毛から硬毛になる率も増えていきます。

当方で実験した結果では、頭皮料で頭皮を回復させて、 頭皮料+頭皮用シャンプー+ミノキシジル製剤を併用して使用すれば、改善率は上がるという結果がでています 。頭皮料で頭皮を保護しながらミノキシジルを使うようにしてください。


Q.

ひたいの後退は治りにくいというのは本当ですか?


A.

ひたいの毛は老化の進行が早く、すぐ境界線を越えた不可逆的な毛(元に戻らない)の状態になります。 だから早めの手当をすることと、育毛剤や頭皮料のつけ方をマスターすることが重要です。

残念ながら育毛剤に関して、効果的な使用法を指導しているメーカーがないのは残念です。 育毛剤はただつければ効くということはなく、効果的な使い方をしなければいけません。 当方では効果的な育毛剤の使い方を詳しく指導しています、ぜひマスターしてください。


Q.

不安なので商品の成分を詳しく知りたいのですが


A.

商品について色々知ることは良いことです。でも酷なようですが、一般の人が集められる情報は「ひも付きの情報」で、 メーカーや利益を得る人が発表したデータや情報なのです。

また、物には二面性があり、「A商品が育毛にいい」という情報を集めたらいくらでも集まるし、 反面悪いという情報を探したらいくらでもあります。専門家が不用意にそんな情報を一般の人に知らせることはなく、 「作為的な情報」または「情報操作」のために流すくらいです。 商品の成分を知ったからといって「毛が生える」ことなどなく、 そのような狭い範囲の知識や少ない症例から商品や成分の効果を判断するのは危険です。

たとえば「ホホバ油」について、ホホバ油に育毛効果があるということは知られています、 しかし、ホホバ油は変性するため、ほとんどのホホバ油は水素を添加させて活性を 止めて(よくいえば安定化)います。 ニオイや色もついているので精製することでホホバ油本来の特性が失われています。 また、ホホバ油は液状ワックスなので、弱った皮膚への使い方が難しいのです。

こうした本質を知らないで理論値であるホホバ油の特性だけを知らされ知っていても、 現実に使っているホホバ油は精製品なので効果は違ってきます。 どんな品質のどんな精製法の成分が何%、どのような成分と一緒に配合されているかで効果は違ってきます。

だからわたしも商品の成分については説明していません(それで不信感を持つ人もいますが)。 かえって混乱するし、誤った選択をするようになるからです。素人判断はけがの素です。



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